高校5回生 みんなの傘寿をみんなで祝おう
平成22年10月、「これが最終章になるかも?」と銘打って40名で催した5回生の同期会は、平成25年5月、「往時の余韻はまだ続く」として31名で開催、そして平成26年5月、「みんなの傘寿をみんなで祝おう」というわけで27名が三宮の「東天紅」に集まった。
とにかく何かをキ-ワ-ドにして集まりたがるのが5回生のカラ-らしい。
この日集まった27名(男17、女12)、昭和25年4月入学時には、誰もが自分に80歳の日があることなど思いもしなかっただろう。80歳という年齢がどんな心身状態をもたらすかなど、知るよしもなかった。
極楽寺の岡本幸信師が、物故者への合掌に先立って短い講話をしてくれた。その中で特に印象深かった言葉がある。
「過去の記憶、すなわち思い出というものを持ち得るのは人間だけです」
確かに私たちは、すでに亡くなった恩師や友人たちの在りし日を思い出す瞬間を持っている。同期会で合掌を奉げる度に、故人と再会したような感情がよみがえる。
岡本師はこうも言われた。「みなさん年齢に関係なく、これからもよい未来をめざしましょう。よい未来がすなわちよい過去(思い出)になるのですから」
過去といえば、今度の会で、私たち5回生の思いもかけない過去が参加者に突きつけられた。
昭和25年4月、新制高校初の選抜試験を経て私たちが入学したのは、なんと「葺合高校」ではない、というのだ。母校のホ-ムペ-ジには、昭和25年4月の入学生(すなわち我われ)は神戸市立神戸高校に入学、その年の7月には神戸市立夢野台高校と改名、翌26年4月、やっと「神戸市立葺合高校」と再改名して今日に至っている、と記載されているという。まったく「寝耳に水」の情報で一同唖然。問題提起をしてくれた加藤、戸崎両氏が今後関係者と接触して、この問題の解明解決に努める、との発言があり、全員了承した。
今回は抽選で3卓に分かれての会食だったが、お店の人がすべての料理を人数分の小皿に取り分けてくれたので、各自マイグラス、マイ箸を持って移動し、各所で談笑する場面が多く見られた。
終宴直前の恒例校歌のコ-ナ-では、馴染みの1番、ウロ覚えの3番を斉唱。次回はほとんど歌ったことのない2番に光を当ててほしいという声も。
母校は現在建て替え工事の真っ最中。平成28年6月完成予定なので、次回同期会は「建て替え工事完成記念」というのがキ-ワ-ドになるのかな。